高脂血症と合併症

心筋梗塞・狭心症など

虚血性疾患と呼ばれる病気に、狭心症や心筋梗塞があります。

この狭心症や心筋梗塞も、高脂血症が絡んでいるケースが少なくありません。その直接の原因となる冠動脈の異常は、動脈硬化によるところが大きく、それを引き起こしているのが高脂血症であることが指摘されているのです。

冠動脈は、心臓の筋肉に酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を担っている血管です。

狭心症の場合は、動脈硬化によって、この冠動脈が細くなって血液の流れが減ってしまい、心臓をきちんと動かすのに十分な血液が送り届けられなくなってしまうことで起きてしまいます。狭心症を患ってしまうと、心臓に負担のかかるような激しい運動をした場合、十分な血液が供給されなくなるために、激しい動悸という形などになって現れるのです。

また心筋梗塞の場合は、冠動脈に動脈硬化が起きて血管が狭くなったところに、血栓が詰まった状態になることで起きてしまいます。心筋梗塞の場合は、心臓を動かす心筋に酸素や栄養が供給されなくなるため、詰まった部分の血管から先の心筋が壊死してしまいます。壊死した心筋はもとに戻らないため、心臓の働きは鈍ってしまい、そのまま心不全を起こして、死に至ることもあるのです。

心筋梗塞と高脂血症の関わり方は、脳梗塞の場合とほぼ同じです。高脂血症のうちの高コレステロール症が原因によるものが多く、血管が狭くなっているところにきて、血栓ができてそれが詰まって血流を止めてしまうというものです。血栓が脳ではなく心臓にできてしまうだけです。心筋梗塞にならないためには、脳梗塞と同じように、血液中のコレステロール値に注意して、食事と運動の面から改善していくことです。