高脂血症と合併症

大動脈瘤・胆石症など

高脂血症のうち、血中のコレステロールが増加して起きる高コレステロール症に起因する病気に大動脈瘤があります。

大動脈瘤は、動脈の壁の一部が高い血圧に耐え切れなくなって変形してしまい、瘤状に膨らんでしまう症状をいいます。ほとんどの場合、自覚症状らしきものがなく、瘤の部分が破裂してしまったときにのみ初めて痛みを感じます。破裂したときは、大量の出血があるため、喀血を起こしたりショック症状に陥ったり、ときには死に至ってしまいます。

大動脈瘤は、腹部や胸部にできることが多く、外見からはあまりわかりません。痛みもないことから発見が遅れることも多いのです。そこで、予防が何よりも大切になってきます。

大動脈瘤の原因となっているのは高脂血症ばかりでなく、高血圧や糖尿病、喫煙などさまざまありますが、これらが一緒になって起こることも多く、ほとんどが生活習慣の乱れから生じるものです。そこで、防止するには、偏食や運動不足、ストレスなどコレステロールをためやすい生活の改善を考えなければなりません。

同じように、生活習慣の乱れからくる高コレステロール血症に起因する病気には、内蔵系の疾患である胆石症もあります。胆石症には、コレステロール胆石と色素胆石がありますが、コレステロール胆石はこの高コレステロール血症との関連が指摘されているのです。胆石症の症状は、胆汁が石のように固まり、胆のうや胆管に留まってしまうというものです。

胆石症は、大動脈瘤と違って痛みを伴うため、発見が容易です。そのままにしておくと胆のう炎や胆管炎を引き起こす危険があるため、痛みを感じて胆石症の診断を受けたら、治療を急ぐ必要があります。